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土壇場(どたんば)に立たされた、土壇場に追い詰められたなどとして使われる言葉「土壇場」
皆様も一度は使った事がある言葉なのではないでしょうか?
でも、なんで「土壇場」と言うのでしょう?その意味を調べてみました。
土壇場は江戸時代になってから用いられた言葉なようでして、元々の意味としては、下記の通りです。
斬首刑などになった罪人を墓に埋める際など、穴を掘りますよね。
その出た土を盛った「壇」の事を土壇場と呼んだそうです。
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武士のような階級の者は、斬首と言っても身分相応の待遇をしますし、のちに身内の者が「墓」に埋葬しますので、土壇場で処刑することな事はありません。
しかし、死後、引き取り手がいないような下人は、遺体を埋める穴の前で刑を執行する事があったようです。
そして、罪人を斬る前に、土壇場に横たわらせたと言う事でこの言葉には「刑場」の意味がありました。
そのため、最後に決断を迫られる場面や、どうにもならない時には、進退窮まって、まるで土壇場のようだと言う事から「土壇場」と言う言葉が使われるようになったと考えられています。
なお、江戸時代と言う平和な時代の武士に至っては、自分の刀で本物の「人間」の身体を斬る事があまりありませんでしたので、このような罪人が処刑されたあと、土壇場に横たわる遺体を「試し斬り」もすることがあったと言います。
要するに、遺体の下に数十センチの「土」が盛ってあれば、刀の切れ味が良かった場合でも、刀が固い地面に至らず、柔らかい土で留まる事から、刀を保護する意味でも「土壇場」で試し斬りは向いていたのですね。
なんか、今回は、血なまぐさい話になってしまい申し訳ありませんでしたが、土壇場の本当の意味でございました。
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