5分でわかる平賀源内~エレキテルで知られる多芸多才な時代の先駆者

平賀源内

平賀源内(ひらが-げんない)は江戸時代中期の発明家として知られますが、どのような生い立ちだったのでしょうか?
出来る限り完結に記載したいと存じます。

平賀源内は讃岐・高松藩の藩士・白石茂左衛門の3男として、現在の香川県さぬき市志度にて生まれました。
白石家の先祖は、戦国時代に武田信虎に滅ぼされた信濃・佐久の平賀城主である平賀玄信(ひらが-げんしん)とされます。

平賀源内は11歳のときに、お酒の徳利(とっくり)を置くと、掛け軸の天神様の顔が赤くなると言う「仕掛け」(からくり掛軸「おみき天神」)を作ったとされ、13歳から藩医の元で本草学を学び、儒学も勉強しました。
1748年に父が亡くなると21歳で家督を継いで高松藩の蔵番一人扶持、切米三石を務めたようですが、1752年頃(24歳頃)に長崎に遊学すると医学やオランダ語などを更に学びます。
そして、更に勉強したいと思った平賀源内は、妹・里与に婿養子を迎えさせて、家督を譲り、大坂や京都など各地で、多岐多様に師から学びました。
27歳の時には高松藩の重臣・木村季明の要請で磁針器(方位磁石)を作製しています。

1756年には江戸にできると本草学(漢方医学)や漢学を取得。
更に長崎ではヨーロッパ製の歩数計を改良した量程器(万歩計)を作ったほか、鉱山採掘技術を学ぶと、伊豆では1761年に鉱脈を見つけています。
また、江戸では当時最大規模の物産展(博覧会)も主催すると、それを元に1300種の動植鉱物の中から厳選した360種を収録した図鑑「物類品隲(ぶつるいひんしつ)」を刊行し世人の注目を浴びました。
やがて、高松藩から薬坊主格を受けて銀拾枚四人扶持と再雇用されています。
そして、江戸幕府の老中・田沼意次にも知られるようになり、幕命により芒硝の採取も行い、平線儀(水平を出す道具)も作りました。
このように薬草からの薬や、資源としての鉱物採掘も、秋田藩から招かれるなどもし、防火の燃えない布「火浣布」(かかんぷ・石綿)を幕府に献上するなど、やがて発明品が増えてきます。

ただし、どこかに行くたびに、高松藩の許可が必要で不便な事から、平賀源内は脱藩して“天竺浪人”と名乗り各地を巡っています。
高松藩は平賀源内を「仕官御構」(おかまい)と言う他藩への仕官禁止処分としました。

1768年には、オランダ製の寒暖計を見て、原理は判ったから簡単に作れると、日本創製寒熱昇降記(気温計)も製造します。

そして、1776年11月、平賀源内48歳のとき、日本初の発電器エレキテル(摩擦静電気・静電気発生装置)を完成させました。
一般的には、平賀源内がエレキテルを作ったとして知られていますが、厳密に申し上げますと、初めて発明したと言う事ではありません。

もともと、長崎で壊れたエレキテルを持ち帰って、7年掛けて復元(修理)したとされます。
このエレキテルは、医療機器で静電気治療を行う機械でした。
なお、単なる復元ではなく、蓄電装置・摩擦装置などの構造も、外国文献とも異なる点があることから、独自の新たな考えにて改善を図りつつ完成させたと言えるでしょう。
鎖国で海外より多くの情報が入らない中、平賀源内は高価な外国製を取り寄せるのではなく、日本人でも安く作れることを証明したのです。

それから3年後の1779年、多彩な才能を持った平賀源内は大名屋敷の修理を頼まれましたが、棟梁2人が修理計画書を盗んだと、酔っていたため勘違いして殺傷してしまいます。(諸説あり)
多技多能で種々計画しましたが妨害などもあり、不平不満が募り、この頃には酒におぼれるようになっていたとされます。
この罪で、平賀源内は厳寒の小伝馬町の牢内に投獄され、約1ヶ月後に破傷風により獄死しました。享年52。

葬儀は親交があった杉田玄白らが行おうとしましたが、幕府から許可が下りず、やむなく遺体も無い葬儀になったと言います。
墓は東京都台東区橋場の総泉寺跡にあります。



なお、土用の丑の日にウナギを食べると言う風習も、平賀源内が発明との説もあります。
なんでも、夏の売り上げ不振に悩んだウナギ屋から相談された平賀源内が「今日は土用の丑の日」と書き、暑い時に食べると元気になると張り紙を出したら、ウナギが飛ぶように売れたと言います。
お正月の初詣で目にする縁起物の「破魔矢」を考案したのも、才能、行動、発想、すべてが型破りな平賀源内とされ、約100もの発明品を残しました。

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