浪花千栄子さんとは?  朝ドラ「おちょやん」ヒロイン竹井千代のモデル

浪花千栄子

浪花千栄子(なにわ-ちえこ)さんは、昭和時代に活躍した大阪の女優さんで、本名は南口キクノ(なんこう-きくの)さんと言う女性です。
大阪府の南河内(富田林市)の東板持町にて、養鶏(ようけい)を営んでいた家に生まれました。
養鶏と言うのは、鶏(にわとり)を飼育して、毎日「卵」を出荷したり、鶏肉として卸すなどの農業をしていたと言う事になります。
生活は貧しかったようで、小学校にもあまり行けず、字が読めなかったと言います。
両親と死別し、9歳から、道頓堀の仕出弁当屋にて女中奉公を始めました。
道頓堀五座など、多くの芝居小屋がある道頓堀で、演技に出会い、独学で読み書き勉強して、漢字などを覚えたと言い、のち京都の造り酒屋にも奉公しています。
太秦の映画村が近かったこともあり、芝居の世界に出会い、18歳のとき、知人の紹介にて村田栄子一座に入りました。
大阪弁天座で初舞台にも立ちますが、あまり人気が出ず、東亜キネマなどの撮影所に移っています。
香住千栄子の芸名にて活動しましたが、当初は脇役ばかりだったようです。
1926年(大正15年)、山上伊太郎さんの「帰って来た英雄」にて、準主役に大抜擢されると演技を評価され、女優業として忙しくなりました。
順調に映画にも出演をしましたが、給与未払いなどがあり、一時、芸能界を辞めています。



その後、1929年(昭和4年)に「新潮劇」に参加し、続いて渋谷天外・曾我廼家十吾らが旗揚げした松竹家庭劇に入りました。
そして、2代目・渋谷天外と結婚し、1948年(昭和23年)からは「松竹新喜劇」の看板女優になっています。
しかし、夫の不倫で、新人女優・九重京子が子を産むと離婚し、1951年(昭和26年)に松竹新喜劇を退団しました。

こうして、女優業からは退いていましたが、NHKのラジオドラマのNHK大阪放送局プロデューサーである富久進次郎さんが、浪花さん捜します。
その結果、浪花千栄子さんは、NHKラジオ「アチャコ青春手帖」に、花菱アチャコの母親役として、なにわ女を好演しました。
このアチャコ青春手帖は、大ヒットし、「アチャコほろにが物語・波を枕に」、そして「お父さんはお人好し」にも出演しました。
花菱アチャコと、浪花千栄子のコンビによる上方人情ドラマは大変人気で、10年続いた長寿番組となり、のち斎藤寅次郎監督により映画化もされました。

以降も、数々の映画や、大河ドラマ「太閤記」などのテレビドラマにも出演し、溝口健二監督の映画「祇園囃子」では、ブルーリボン賞助演女優賞、その他、第1回NHK放送文化賞なども受けています。
また、京都嵐山の天龍寺の境内にて旅館「竹生」(ちくぶ)」もオープンさせており、自叙伝には「水のように」があります。

1973年12月22日、浪花千栄子さんは、消化管出血にて死去。享年66。
没後に、勲四等瑞宝章を受章しています。



2020年後期のNHK連続テレビ小説「おちょやん」では、ヒロインの竹井千代のモデルが浪花千栄子さんとなっており、女優の杉咲花さんが演じられます。

おちょやん~キャスト・出演者一覧リスト

 

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