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大石内蔵助とは
赤穂浪士・忠臣蔵で知られる大石内蔵助(おおいし-くらのすけ)は、播州赤穂藩・浅野家の筆頭家老です。
正式な名前は大石良雄(おおいし-よしお)と言い、知行は1500石で、一概には言えませんが、現代ですと年収5000万円といったところでしょうか?
何事も無ければこのように安定した生活が保障されていました。
しかし、江戸時代の中頃に入った1701年、主君・浅野内匠頭(浅野長矩)が、江戸城内の松の廊下にて、上役とも言える吉良上野介を短刀で刺す「殿中刃傷事件」を起こします。
江戸城内で刀を抜くことは禁止されていたこともあり、徳川将軍・徳川綱吉や柳沢吉保は、浅野内匠頭を異例の即日切腹としています。
更に、赤穂藩は取り潰し(領地没収)となり、大石内蔵助ら藩士も浪人となってしまいました。
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通常、武士同士の揉め事は「喧嘩両成敗」(けんか-りょうせいばい)と言い、理由を問わず、双方、同じ処罰になることが通例でしたが、吉良上野介に対してはお咎めなしとなりました。
当初、大石内蔵助は、亡き浅野内匠頭の弟・浅野大学(あさの-だいがく)への家督相続を幕府に願い出て、お家再興を図りました。
しかし、浅野大学は広島藩へお預けとなり、再興の望みは絶たれ、主君の恨みを晴らすため、賛同する旧臣らを統率し、吉良上野介への仇討を秘かに計画しました。
当時は、犬や猫を保護するだけでなく金魚も殺してはいけないと言う「生類憐れみの令」(しょうるいあわれみのれい)と言う法律が施行されて閉塞感もあった時代です。
江戸の住民も幕府のやり方を快く思っていなかったため、赤穂浪士が吉良邸に討ち入るのではと噂になっていました。
そのため、吉良邸でも、用心棒を100名以上雇って警戒していと言います。
赤穂の旧家臣は、職を失っていたことから生活が苦しく脱落する同志もいるなか、松の廊下事件から約1年7ヶ月後、大石内蔵助は、赤穂浪士47士を率いて、本所の吉良邸に討ち入りし、武士の本懐を果たしました。
江戸市中を行進して、吉良上野介の首を、浅野内匠頭の墓がある泉岳寺の墓前に仇討ちを報告すると、幕府に自首します。
江戸の街では、仇討ちを義挙・忠義として湧きだちましたが、助命か死罪か幕府の判断は揺れましたが、結果的に天下の法を曲げる事はできないとして、赤穂浪士は全員が後日「切腹」の沙汰となりました。
赤穂浪士は、全員が主君・浅野内匠頭に今でも忠義を示しているかのように、高輪・泉岳寺に葬られており、現在でもお参りする人々が絶えません。
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ここからは3分以上のオマケ情報です。
下記は茨城県の笠間城下にある、大石邸跡になります。
浅野家は、赤穂藩に移る前は、笠間藩でした。
また、大石内蔵助には「りく」と言う妻がいました。
大石りく(大石理玖)
下記は、正室・大石りくの出身地である、豊岡城下の大石陸女生誕之地の碑です。
りく(理玖)は、豊岡藩京極家の家老・石束毎公の長女で、討ち入りの約14年に大石家に嫁いでいました。
赤穂藩が取り潰しになり、吉良邸への討ち入りの覚悟を決めると、大石内蔵助は、理玖(りく)や、幼い子らを実家に帰しました。
そして、連座の罪が及ばないように「離縁」しています。
下記は、同じ豊岡にある、正福寺です。
大石内蔵助が本懐を遂げて切腹すると、大石理玖は香林院と称し、正福寺で亡き夫と、一緒に討ち入りした長男・大石主税(おおいし-ちから)の冥福を、毎日祈っていたと言います。
実際問題、討ち入り直後は、赤穂浪士の遺児の多くは遠島処分となり、連座しましたが、大石りくらは離縁していたため、免れています。
1709年に、将軍・徳川綱吉の死去すると、生類憐れみの令も廃止され、遠島になっていた赤穂浪士の遺児も許されて武士の身分に戻りました。
大石りくも、遺児となった次女・るりと、三男・大三郎を無事成長させています。
そして、赤穂浪士の遺児は、忠義の士(ヒーロー)の子として、どこの藩でも、こぞって召し抱えたことから、広島藩の浅野本家から要請を受けて、大石りくらも広島城下に移りました。
大石大三郎は、父と同じ1500石にて浅野本家の家老となり、次女・るりは、浅野家一族の浅野直道と結婚し、大石りくも広島で天寿を全うしています。享年68
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