大國魂神社(六所宮)と近藤勇の襲名披露試合


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 武蔵の国府が置かれた頃の中心地と考えられる大國魂神社(六所宮)の歴史はかなり古いと考えられています。
 そんな大國魂神社(六所宮)で、近藤勇は、土方歳三沖田総司井上源三郎山南敬助、井上松五郎(井上源三郎の実兄)、佐藤彦五郎らを引き連れて、天然理心流4代目の襲名披露試合を行いました。

 

 近藤勇の時代には、武蔵国の一之宮(一宮)から六之宮まで、ここで祀っていたため六所宮武蔵総社・六所宮と呼ばれていました。
 すなわち、今でも東京・埼玉のすべての神社に参拝したことになる「総社」です。
 ※各写真はクリックすると拡大します。

 

 そして、明治になると古い名称である大國魂神社(おおくにたまじんじゃ)と呼ばれるようになりました。
 
 源頼朝が、妻の安産祈願をしたり、源頼義と源義家が奥州に向かう際には、戦勝祈願もしたと伝わる由緒ある神社です。

 

 野試合に先立ち、六社宮(大國魂神社)で奉額をしたあと、拝殿にて太々神楽が奏でられ、拝殿前にて木刀と刃を丸めた刃引き剣による「型試合」を披露したと言います。
 すなわち、境内で行ったのはこの型試合のみでして、どうも、野試合はもっとかなり広い場所で行ったようです。
 六社宮よりも東に行ったところの広場であったと伝わりますので、今の東京競馬場の辺りだと思われます。

 野試合は紅白に別れて、木刀ながらも実戦さながらの3試合が行われました。

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 紅組は土方歳三、山南敬介、他36名
 白組は佐藤彦五郎、井上松五郎、他36名

 初戦は、白組大将の佐藤彦五郎が粘っているあいだに、紅組大将・萩原糺が討ち取られて白組勝利
 第二戦は、山南敬介の活躍などで紅組が勝利
 決勝戦は、混戦となりましたが、紅白大将の一騎打ちとなり白組勝利

 日野の名主・佐藤彦五郎さんも強かったんですね。

 本陣総大将は近藤勇でしたが、行司として仕切り、沖田総司や井上源三郎らも本陣におり、試合には参加しなかったと言います。
 この時、近藤勇は島崎勇から改名しました。
 わかりやすく言いますと、3代目・近藤周助の元の姓・島崎家の養子に既になっていたのですが、この時、近藤姓に改名したと言えばよいでしょうか?

 1861年8月に、このような近藤勇の地元とも言える由緒ある神社で、襲名披露大会(野試合)を開催したのには、理由があります。
 試衛館は資金不足が悩みの種です。興行として収益を得ると言う名目や、新たな門人獲得、出稽古先を募集する宣伝もあり、東京の道場ではなく、府中で行ったのですね。

 お陰様で地元の商家や門弟などから225両集まったと言います。
 経費が170両で、利益が55両。
 50両は先代の近藤周助がもらって、残りの5両は近藤勇が受け取ったと言われますので、興行的には大成功と言えるでしょう。

 ちなみに、近藤周助・近藤勇とも親しい小野路村の名主・小島鹿之助は、体調が悪く箱根温泉に湯治に出掛けていたため、欠席して参加できませんでしたが「口惜しい」と言う手紙が伝わっています。
 その理由は下記の通りです。

 襲名披露試合が終わったあと、総勢70名の門人は、府中宿の楼閣を総揚げして徹夜で「どんちゃん騒ぎ」をしたそうです。
 これらを含めて佐藤彦五郎は小島鹿之助への手紙で報告しました。
 その手紙を読んだ小島鹿之助は「大切な襲名披露の功業は千百年も語り継がれるべきなのに、誠に口惜しい事。貴方(佐藤彦五郎)がついていたのに、なんたる醜態ですか」と叱責したと言います。

 

 上記写真の水神社は、境内にある深さ120mの井戸から汲み上げたご神水をいただけます。

 また、境内には「ふるさと府中歴史館」があり、無料で入館できるので、時間があれば是非ご見学なさってみて下さい。

 

 行き方・アクセスですが、大國魂神社(六所宮)は、旧甲州街道沿いにあり、わかりやすいです。
 京王電鉄の府中駅からは徒歩5分の至近距離。

 車の場合は、境内に約180台のタイムズがあります。
 地図のポイント地点は、そのタイムズへの入口付近です。

 

 なお、大國魂神社から近藤勇の誕生地までは、車で約15分の距離ですので、お車の場合は合わせてどうぞ。

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