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花燃ゆ(NHK大河ドラマ)に登場する、江戸・小伝馬町の牢獄の囚人・平六(役:春風亭昇太さん)は、黒船への密航が失敗した吉田寅次郎と牢獄の中で出会います。
伝馬町牢屋敷(でんまちょうろうやしき)は、現在の東京都中央区立十思公園で、江戸時代には刑務所と言うよりは、死刑囚を処断する拘置所に近い収容施設でした。
東牢と西牢で分けられ、また身分によって収容される牢獄が別れていました。
揚座敷は、御目見以上の幕臣(旗本)、身分の高い僧侶、神主などを収容し、ほかの牢より設備は良かったようです。
揚屋は御目見以下の幕臣(御家人)、大名の家臣、僧侶、医師、山伏が収容されていました。
大牢と二間牢は庶民です。
牢内は囚人による完全自治制が敷かれており、牢屋役人ですら、牢屋内には権限が及ばない世界で、新米は体を伸ばして寝る事すら許されなかったと言います。
食事は1日朝夕の2度。玄米5合(女性は3合)と汁物が出ました栄養状態は悪かったようです。
医者も常駐していましたが、いい加減な診察しかしなかったと言います。
幕末の志士・吉田松陰もそんな劣悪な環境の中に入りましたが、牢の中でも勉学に励み、手紙もやり取りするなど志を遂げようとしました。
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