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草莽崛起とは?草莽崛起(そうもうくっき)の意味を調べてみました。
「草莽」とは『孟子』にて、草木の間に潜む隠者、すなわち一般大衆(国民)の事を差します。
「崛起」とは「立ち上がれ」という意味との事です。
この草莽崛起と言う言葉は、明治維新の精神的指導者とされる長州藩士・吉田松陰が唱えた言葉です。
「今の幕府も諸侯も最早酔人なれば扶持の術なし。草莽崛起の人を望む外頼なし」
現代語訳してみますと、今の幕府も諸侯(藩主)も、もはや酔っぱらいのようなものだから助けるすべがない。 在野の人が立ち上がるのを望む以外に頼れるところはない。と言ったところでしょうか?
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言い換えますと、吉田松陰が民衆主体の改革を望み、今の権力者では本当の改革など出来ない。身分を問わず、志高い者が立ち上がり、新しい時代を切り開く事こそ大切だと言いたかったのです。
松陰先生の意思を継いだ久坂玄瑞が土佐藩郷士・武市半平太に充てた手紙や、坂本龍馬に託した書簡にも「草莽崛起するべきだ」と言う言葉が見られます。
幕末の混迷する世の中で、今こそ必要な原動力はも名もなき「草莽の志士」、すなわち、国民1人1人の力が必要であり、日本が一丸となって立ち向かう必要があると唱えた訳です。
そして、この言葉に奮起したのは高杉晋作です。
のちに身分を問わず兵隊を募集する「奇兵隊」を創設し、幕府軍相手に奇兵隊は活躍しました。
まさに師・松陰先生の思想である「草莽崛起」を実現した格好になったのです。
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2015年 4月 21日
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