赤禰武人【赤根武人】~高杉晋作と対立、2重スパイと断罪され斬首となる


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 赤禰武人(あかねたけと、赤禰幹之丞)は1838年1月13日、周防国玖珂郡柱島(現・山口県岩国市柱島)の島医師・松崎三宅の次男として生まれた。
 なお、生誕地については異説もある。
 名は文平。柱島は安芸灘に浮かぶ小島で、太平洋戦争時には日本海軍連合艦隊の停泊地になった。

 幼い頃から利発だった松崎文平は島を出ると、15歳の時に妙円寺(山口県柳井市)の僧侶・月性から学問を学び、その紹介によって柳井市阿月の浦家 (毛利水軍の一翼を担う家)の克己堂に赴き、1856年の秋には 浦家克己堂(浦家の子弟教育学校)で漢学を教えた。
 長州藩の重臣・福原越後とも親しかったと言う。

 1856年、短期間ではあるが吉田松陰松下村塾に入門。

 1857年、長州藩・士浦家の家老・赤禰雅平(赤禰忠右衛門雅平)の養子となると、京にいた元小浜藩士・梅田雲浜の望南塾に入塾して更に知識を深めた。
 19歳の時に妻を迎えたとされるが、諸説あり。

 大老・井伊直弼の安政の大獄にて師・梅田雲浜が逮捕されると、赤禰武人も逮捕されたが、その後、釈放されて帰郷している。

 梅田雲浜を救出する為、吉田松陰らに相談して、江戸に救出作戦を実行したが失敗し、長州藩より謹慎処分を受けた。

 1862年4月、謹慎が解かれた時には、既に吉田松陰も、梅田雲浜も、月性もすでに亡くなっており、失意の赤禰武人は浦家が上京するのに従って再び江戸に入った。
 そして、尊王攘夷活動を行い、高杉晋作久坂玄瑞、大和弥八郎、長嶺内蔵太、志道聞多松島剛蔵、有吉熊次郎、山尾庸三品川弥二郎らの御楯組に加入。
 1862年12月には 高杉晋作・伊藤俊輔・久坂玄瑞・井上聞多らと共にイギリス公使館焼き討ちに加わり、1863年5月の下関戦争にも参加し、1863年10月には奇兵隊の第三代総管に就任した。奇兵隊結成時には浦家家臣の多くが隊員として参加している。
 赤禰武人は最後まで前線に踏みとどまって、必死に奮戦したことが白石正一郎の日記とアーネスト・サトウの記録に残っている。

 しかし、下関戦争(馬関戦争)で外国に敗れると、攘夷が無謀である事を悟った赤禰武人は奇兵隊総督を辞任。
 後任には軍監を務めていた山縣狂介(山縣有朋)を推挙している。しかし、すぐに手に終えなくなり赤禰武人は呼び戻された。

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 1864年9月の第一次長州征伐後、赤禰武人は西郷隆盛らの協力を得たりしながら長州藩内の融和を図ったが、当時の藩政を主導していた俗論派正義派諸隊の調停を行った事が、同志に二重スパイとして疑われる契機となる。
 更に、高杉晋作が武力により藩論の統一を図ると、徳川幕府の攻囲を前に無益な内戦を行うことを危ぶみ、赤禰武人はこれに反対し高杉晋作と対立した。

 1865年1月、高杉晋作による功山寺挙兵が成功すると長州藩内での立場を失い、出奔して上方へ赴く。
 その後、徳川幕府に捕縛されると京の六角獄で8ヶ月に及ぶ獄中生活を送ったが、徳川幕府の大目付・永井尚志や新撰組参謀・伊東甲子太郎らは、長州藩に対しての工作に赤禰武人を利用することを考えた。
 赤禰武人は11月に放免されると、渕上郁太郎、新選組近藤勇、伊東甲太郎らと長州へ下向する永井尚志に同行させられる。
 その為、長州藩ではこれも、赤禰武人を更に疑う要因となる。しかし、赤禰武人は懸命に長州藩を徳川幕府による攻撃から救おうと考え、広島から長州に潜入すると、かつての同志らと接触して戦わないよう説いた。
 しかし、既に裏切り者と認識されていた赤禰武人が何を言っても、全く受け入れられなかったと言う。

 1865年12月10日、養家・赤禰雅平宅へ帰宅すると、秋良敦之助・世良修蔵らと一席設け懇談。
 世良修蔵は奇兵隊を除隊処分となり、主家・浦滋之助や芥川十右衛門ら数名は閉門蟄居、主家預りの処分を受けている。

 その後、逃れて故郷である柱島に潜伏。
 岳父で庄屋の中富十兵衛の保護を受けたが、1865年12月に長州藩士・槇村半九郎に捕縛された。
 赤禰武人は釈明を望むが取調べは一切行われず、翌年1866年1月「不忠不義の至り」と断罪されて、山口の鍔石で処刑された。享年29。

 処刑前夜、赤禰武人は悔しさからか獄舎で泣きながら酒を飲んだと言われている。
 処刑後、腑(はらわた)は鳥の餌食にされ、首は3日間、河原に晒された。

 長府藩主・毛利元周は、処刑決定の知らせを聞き、自ら早馬を飛ばして山口に向かったが、既に赤禰武人の処刑は行われた後だったと伝わる。

 (参考) Wikipedia

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