本寿院~徳川家慶の側室で13代将軍・徳川家定の母


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本寿院(ほんじゅんい)は、1807年生まれの幕末の女性で、実名はお美津、堅子ともされます。

父は、定かではありませんが、幕臣の跡部正賢(または御書院番(諏訪頼存組)衆の跡部正寧)とも言われます。

本寿院(お美津)は1822年、16歳の頃、江戸城の大奥に務めるようになりますが、お美津の姉が、徳川家慶の弟・千三郎付きの大奥女中であり。その縁を頼ったともされます。
そして、1823年に、次期将軍に内定していた徳川家慶のお手つきとなります。

そして、お美津は御中臈となり、文政7年(1824年)に西ノ丸・大奥にて政之介(13代将軍・徳川家定)を産みました。

なお、子供の育成は、乳母の歌橋に任せていたようで、十人扶持を加増されたお美津は大奥にて「お部屋さま」と呼ばれていたようです。

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1826年には春之丞を出産しますが翌年に早世。
1828年には悦五郎を産みますが、またもや1829年に夭逝しています。

1837年、徳川幕府11代将軍・徳川家斉が将軍を徳川家慶に譲ると、お美津や他の側室、老女ろ姉小路らは、本丸の大奥に移ります。
そして、美津の子である徳川家慶の四男・徳川政之介が、将軍家継嗣と決まり、お美津は次期将軍の生母となります。
そのため、次期将軍の生母として「老女上座」と言う身分となりました。

なお、徳川家慶は、ぜんぶで14男13女を儲けていますが、成人まで生き残ったのは徳川家定(徳川政之介)だけです。
しかし、その徳川家定も幼少の頃から病弱だったようで、幼少の頃に患った痘瘡のアザがあり、人前に出ることも極端に嫌ったといいます。

1838年、将軍・徳川家斉の指示にて徳川政之介と共に、二の丸・大奥に移りますが、11代将軍の大御所・徳川家斉が1841年に死去すると、更に二の丸から西の丸に移動しました。
西ノ丸の御年寄は滝山ですね。

1843年、徳川家慶が進めていた天保の改革は失敗し、土井利位、阿部正弘、筒井政憲らに幕政を委ね、薩摩藩のお由羅騒動に介入すると薩摩藩主・島津斉興を隠居させるなどしています。

1853年、ペリー提督率いる黒船が浦賀に来航しますが、その19日後に、徳川家慶は熱中症で死去。享年61。
そのため、徳川家定が江戸幕府の第13代将軍に就任し、本寿院(お美津)は将軍の生母として、江戸城・本丸大奥へ移転しました。
本寿院付きの御年寄筆頭は岩尾(いわお)で、御中臈は、てつがいますが、女中は合計41名いたと言います。

なお、徳川家定は正室に鷹司政煕の娘・任子(天親院有君)を迎えますがすぐに亡くなったため、大奥の実力者であった姉小路の差配により一条忠良の娘・秀子(澄心院寿明君)を迎えてますが、また不幸となりました。
そのため、世継ぎがいないことは深刻で、薩摩藩から近衛忠煕の養女となった敬子(於一、天璋院篤姫)を継室に迎えました。
しかし、徳川家定は元来、体が丈夫でもなかったことから、結果的に子はできず、1857年頃からは病状も悪化します。
そのため、将軍継嗣問題となり、井伊直弼ら南紀派が押す紀州藩主の徳川慶福(後の徳川家茂)と、島津斉彬徳川斉昭ら一橋派が推薦する一橋慶喜徳川慶喜)との間で、争いが激化しました。
なお、本寿院は徳川慶喜の父・徳川斉昭が、大奥の縮小を訴えていたことがあったため、一橋派を嫌っており、徳川慶福(徳川家茂)を支持したとされます。

安政5年(1858年)7月6日に、徳川家定が死去(享年35)します。
しかし、本寿院は天璋院(篤姫)らと共に大奥に残っています。



1861年、徳川家茂が、和宮を江戸城に迎えた際に、本寿院は大奥を去って二ノ丸に移りました。

鳥羽伏見の戦いで、徳川慶喜が敗戦し、新政府軍が江戸城に迫ると、慶応4年(1868年)4月11日に江戸城は無血開城となったため、本寿院は篤姫と一橋邸に移りました。

明治18年(1885年)、本寿院は一橋邸にて死去、享年79。
墓所は上野の谷中墓地となります。

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